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『アカイヒト』

2004年/62分/8mm→DV

監督:遠山智子 撮影:大城宏之 美術:黒川通利
出演:山崎和如、久代真喜、隅達昭、小水一男

■昏睡の続く妹、園(ソノ)を捨てるために“世界”へやって来た兄、九地(クチ)。とある宿で、二人は束の間、最後の日々を過ごすはずであった。しかし、宿の使用人、御項(ゴウナ)が園を見初め、森に住む女が九地を見初め、 園が“世界”を追放されつつある青年を見初めたことから、“世界”の秩序は少しずつ崩れ始めていく。

★映画美学校映画祭スカラシップ作品

●『夜半歌声』『夜半歌声・続集』の怪奇スチール群を見た時のような高揚がありました。一つはやはりフィルムの再撮(8ミリ→DV)が放つ不可思議な魔力の可能性ということなんですが、とにかく妖しく風に触れるシダの葉とか、あの素晴らしい蜘蛛の巣とか、鬼女のごとく伸びてくる手とか、暗い森の中にたたずむ男女へのズーミングとか、紛うことなき怪奇映像がそこら中にありましたね。(略)それは映画でいえばサイレント映画の語りに近く、最近、アレクサンドル・メドヴェトキンの『幸福』など見ると、いよいよその思いが強くなります。つながっていながら、かつ断片であり続ける怪奇映像。ドライヤーの『吸血鬼』などはそういうものに見えるから怖く、だからそれがあっさり達成されたりすると、僕は困ります‥‥。(高橋洋)

ブログにて解説中
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20080621

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