■ 『さらば、愛しき女よ』

saraba.jpg2006年/10分/DV

監督:長島良江 スタッフ:隅達昭、千田一恵、橋詰和幸

出演:粟津慶子、長島良江、小出豊

■姉は足の不自由な妹の世話をし、妹は姉を気遣う。穏やかに見えたその生活は、きっかけさえあれば崩れる危うい均衡の上に成り立っていた。愛憎は裏表ではなく、渾然一体となり姉妹の心に存在していた。

●人間には、一緒に暮らす肉親にしか見せない顔があって、そんな顔をふと第三者がかいま見たりしたらドキリとする、いや考えてみたら誰だって思いあたる当たり前のことなのに、見たこともない人間が立ち現れていくように感じる、小津の映画はそういうことをやろうとしてたんじゃないかと思う時があるのだが、この短篇はまさにそのように人間を発見してゆく演出のドキュメンタリーとして見えた。(高橋洋)

このエントリーをはてなブックマークに追加